本装置は、血液検査において、検査結果に影響を及ぼす「乳ビ」や「溶血」検体を自動的に検出しようとするものです。
従来の検査員の目視検査では、個々の検査員の熟練度の違い等によって判定基準が曖昧になり、その事によって判定の「ばらつき」が出る可能性がありました。
この問題の解決の一助として、「 乳ビ・溶血自動測定装置」を開発致しました。
特徴
- 判定部分はPCにて行いますので判定データのHDD保存ができます。
- バーコード読取機能を搭載(ラック単位)していますので、検体管理が容易です。
- 多量の検体を扱う病院や検査施設においては、この装置の導入により、大幅な効率向上が見込まれます。
仕様
基本構成
測定装置本体・データ処理PC・プリンター
標準仕様
検体試験管 | RIAチューブ |
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検体液量 | [25μl][50μl][100μl]の3種類から設定可能 |
使用ラック | RIAチューブ50本入りラック |
処理速度 | 標準型−毎時1500本 |
処理方式 | 1種液量によるバッチ処理方式 |
測定原理 | 光学3波長吸収減衰量測定方式 |
検体管理 | バーコードによるラック単位管理 |
測定結果出力 | CRT表示およびプリントアウト |
付属機能 | 測定結果の保存(時系列)/保存データの閲覧 |
使用条件
周囲温度/湿度 | 10℃〜35℃/20%〜70% |
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供給電源 | AC100V 単相 50/60Hz |
測定原理
- 測定部は、異なった3つの波長を発光する【発光器】、光軸をまとめる【光学機器】、抗体を通過してきた光をうけて、光量を測定する【受光器】及び三つの光量えを演算する【CPU】で構成されます。
- 1波長ずつ切換え発光させて、検体で吸収され、減衰する光量(吸収度)を計測します。
- 3つの波長の減衰量を演算し、設定数値と比較して一定量以上であれば[不可]と判定します。
